「カムカムエヴリバディ」の深津絵里の涙の演技
4月8日で最終話になる、NHK「カムカムエヴリバディ」。
以前にこの記事でも紹介しました。
本日(2022/4/5)の放送では、無言でラジオ放送を涙ながらに聞き入るシーンが個人的に心にきましたよ。
なんとなく予想はついていましたが、やっぱりアニーが安子だったんですね。
でも、今まで日本語が話せないように見えたのに、突然日本語をしゃべりだして、正直びっくり。
今日のカムカムエヴリバディは、かなり見ごたえがあったと思いました。
ただ、安子編が終わってからのるいとひなたの回については、正直中だるみ?を感じる出来だと思っています。
安子編があまりにも壮絶で、毎日見逃せない話だっただけに、特に何も起きず、淡々と日常が過ぎていくような話の進行に、途中で挫折しそうになっていました。
そんな話が昨日まで続き、やっと今日、クライマックスと言えるような話が放送されて、「もしかして、この見せ場を作るために、わざと今まで何も起きないような淡々とした話にしたのかも」と思ってしまいました。
でも、それにしてはそれが長すぎます。
しかも、安子がどうなったのか、るい編とひなた編ではまったく描かれなかったので、いまさら安子が表れても、あまり心に来ない、と思いました。
せっかく最初の安子編で、心を惹かれた話だったのに、安子編が終わったとたん、なぜか脚本の質がまったく変わってしまって、違和感を感じたんです。
だって、るいが大阪に着いたとき、突然踊りだして、今までの話の雰囲気とは全く違った空気に、引いてしまったんです。
「るい編は明るくしよう」という制作側の意図が見えて、それが気になって逆に話に集中できず、このまま見るのをやめよう、とさえ思ってしまったんです。
個人的には「ドラマの空気感は、最初から最後まで統一してほしい」と思っています。
例えば、明るいドラマなら、その明るさの中に程よい涙があって、それが感動につながる、「ということがあると思うんです。
でも、一貫して「明るさ」を忘れない主人公に魅力を感じる、ということがあると思います。
重いドラマでも、その中に希望を感じられるストーリーがあれば、観ていて勇気をもらえる。
でも、今回の「いきなり町中が踊りだす」というのは、あまりにも現実逃避しすぎていて、観ていて気持ちの中に全く入ってきません。
とはいえ、今日のるいの演技は、見ごたえがありました。
明日は、ちゃんと安子に会えるのか、かなり期待しています。